家庭の事情は、すぐに解決するわけもなく。
気分はずっと低空飛行中。

そんな中。
サカナクションの『怪獣』が、いい曲すぎることに気づいたここ数日。

自分の感情のひだに、ピッタリくる感じがします。

「この世界は好都合に未完成」

なんという歌詞。
泣けます。

未完成な世界。
まだまだ、この先はあるんだ。



若い頃、Radioheadというイギリスのバンドを聴き倒していた私。
来日公演にも行きました。

『In Rainbows』というアルバムを最も聴き込んだのですが
そのアルバムリリースの際、全世界に投げかけた言葉。

“It’s up to you”

「それはあなた次第だ」

いつも、私の心の中心にある言葉です。



さて、何やら抽象的な言葉で埋め尽くされるほど、心は絶不調です。

そんな中、生徒の頑張る音に励まされることが多々あります。


私の姪も、大切な生徒のひとり。
姪はレッスンが始まる前に
たくさんピアノを弾いてくれます。

ひょっこりとピアノ部屋に現れて。
本人が楽しく弾いているのを聴かせてくれるだけなんですが。

それが、自分には最高の時間だったりします。

今日は、特に心に沁みました。

「エモいわー。本当、エモいんだわー。」

という言葉を乱発しがちな私。
軽い。
軽いくらいで、ちょうどいいこともある。
言葉がないから、響くこともある。


いい曲だなあ、と教えてくれる演奏って
何よりも人の心を動かしてくれるなあと思います。


「上手になったねえ」
と言うと

「そうかな？」
と嬉しそうに話してくれる姪に、いつも元気をもらっています。


練習はつらいこともあるけれど
そのつらいところを越えて
楽しそうに弾いている生徒たちの姿を見るのが、何よりもの喜びです。


生徒の成長していく音に、いつも元気をもらっています。

レッスンも、日に日に細かいことばかり要求するようになっていて。
細かくてごめんね！
と、謝りながらも。

試行錯誤の果てに生まれる音楽ほど、美しいものはないなあ。とも思います。

聞かせてくれて、ありがとう。