4月。
ピアノ教室は、1年が積み重なることで
深みや濃さを重ねていく月です。
しかし世の中は、進級、進学、就職…
などなど、新生活に溢れています。
世の中の流れとは、若干の隔たりがあるピアノ教室ですが。
生徒や、自分の家族の新しい流れに間接的に触れるだけでも
心のザワザワが伝わってきます。
もしかしたら、
世の中の時間の流れとは異なることは、ピアノ教室の長所かもしれない。
…なんてことも思ったり。
新年度を迎えた生徒たちの一喜一憂を見ては
「がんばれー」
と、心から応援の気持ちを送るばかりです。
悩むことは、おかしいことなんかじゃないから。
私でもいいし、私じゃなくてもいいから。
たくさん、お話してほしいなあと思います。
私も、ピアノの先生にたくさん聞いてもらってきました。
思春期での先生とのおしゃべりや、
技巧も何もない、感情しかないような^^;ピアノの音を聞いてもらえたこと。
感謝しかないです。
言葉にならない感情は、ピアノが受け止めてくれます。
学校というところに通っていた当時を思い出すと。
4月や新年度は最高にイヤだったなあと思います。
憂うつな気分になることはあっても、ワクワクすることはなかった。
そのうち、自分の形を変えたり、周りが変わっていったりで、なじんでいくんですけどね。
大人になってみれば、そうやって新しくすること、クラス替えなどはとても必要なことだと分かります。
未来ある子どもたちの環境は、流動的である方がいいよね…
と、親になってみて、つくづく思います。
みんな、成長してるなあ。
最近、自分の母に
「なぜ私にピアノを習わせたのか?」
という質問をしたところ
「ピアノが、遊び場所になればいいと思ったから」
という答えが返ってきました。
昔は、
「近所に男の子しかおらず、遊び相手がいなかったから」
という答えをされたのですが…
まあ、似たようなものか。
おかげで、私はピアノという居場所を得て、のびのびと自由に弾くことができました。
4月は無理せず、
ゆるーく来てくれるといいなー。
今日もみんな、いい音です(^^)